どうもオギーです
賃貸物件で猫3匹と暮らしています。
その経験をもとに猫の多頭飼育に役立つ情報を発信しています。
今回は新入り猫を迎え入れる際に先住猫が新入り猫に対して攻撃してしまう場合の対策や対処法をまとめていきます
この記事を読むとこんなことがわかります
◆猫の威嚇や攻撃行動を減らすためにできる選択肢や手順を知ることができる
◆攻撃してしまう猫が一緒に暮らしていくための方法
全ての猫が仲良くなれるわけではない
最初に断っておきますが
すべての猫が仲良くなれるわけではありません
「仲良く」の定義があいまいだとは思いますが、いわゆる猫団子のような姿を理想としていた場合
それは飼い主側の押しつけだということを理解しておいてください
自分自身のことに置き換えて考えていただけたらわかりやすいかもしれませんが
いきなり知らない人と一緒に住むことになって
川の字になって寝てくださいと言われても
「え、何でですか??!」
ってなりますよね。
猫はみんな可愛いから仲良くなれるわけではないんです。
猫を複数飼うという状態を選んだのは私たちです。猫がそれぞれ安心して暮らしていけるようにしていく責任があります。
とはいってもやはり場所は限られているので、
私たちが目指すのは
限られた空間を、みんなが安心して共有できる状態です
そのためにはどうしても同じ空間には入れず、部屋を分けて過ごす必要がある可能性もあることは覚えておいてください
そして、同じ空間で過ごせないとしても、かけがえのない命です
最後までそばにいてあげて下さい
猫同士でもお互いを受け入れやすい相性がある
猫を多頭飼育する際に、
後から新入り猫が来る場合には
先住猫と新入り猫で相性の良しあしがあります。
まずは子猫同士であれば比較的うまくいく可能性が高いです
大人ねこと子猫という組み合わせもうまくいきやすいです。
大人ねこ同士の顔合わせには慎重な対応が必要です。
特にオスの大人ねこ同士は、
ケンカなどに発展しないかどうか様子見が必要です
どんな組み合わせでも多頭飼育の場合は必ず去勢・避妊手術を行うことが不可欠です。
猫同士の威嚇やケンカはどうして起きるの?
新入り猫に対して先住猫が威嚇をするのは
先住猫にとって、新入り猫はなわばりに侵入してきた敵だからです。
反対に新入り猫にとっての先住猫の存在は勝手に知らない場所に連れてこられたと思ったら、自分の安全を脅かすモンスターがいる!という状況です。
そのような状況では目の前の相手が、
自分では勝てない脅威であれば敵から隠れて過ごすようになりますし、
勝てる敵だと思えば相手に対して攻撃行動に出るのも当然といえます。
飼い主が悩むケンカのパターンは3つ
猫にケンカはつきものとよく言われます
よく猫がケンカを始めたときは本当に危ないとき以外は止めずに見守るのがよいと言われることがあります。
しかしうちの猫たちではこれはうまくいきませんでした。
その理由と対処法を考えました。
まず多頭飼育や新入り猫の顔合わせの際に飼い主を悩ませる猫のケンカは次の3つになると思います
①先住猫が新入り猫に激しく威嚇や追いかけて攻撃する
②新入り猫が先住猫を追いかけて攻撃する
③先住猫と新入り猫が顔を合わせると取っ組み合いのケンカが始まる
ただうちの猫は何も言わずに走っていくので、すべてがこの形というわけではありませんが
①や②のようにどちらかがどちらかを攻撃するということは
猫の縄張り行動からくる威嚇等で一番よくみられるものかもしれません
この行動に頭を悩ませている飼い主さんも多いといえるでしょう
この攻撃行動は
先住猫 > 新入り猫
もしくは
先住猫 < 新入り猫
といったどちらかが強いという緊張状態がベースにあります
こういった場合は、
威嚇や攻撃という行動だけに目を向けがちですが
先住猫もしくは新入り猫による威嚇や攻撃には
多くの場合はその前にきっかけとなるものがあることが多いです。
- 飼い主の注意が新入り猫ばかりに向いている
- 急に自分の縄張りが減ったことへの不安
- 新入り猫が不安そうな声を出している
- 新入り猫が走り回る音
- 遊ぶ時間が足りずストレスやエネルギーがたまっている
- 新入り猫が遊ぶときなどおもちゃを独り占めしようとしたときにうーっとうなったりしている声に反応した
- 新入り猫が怖がって逃げているのを追いかけっこと思って追いかけている
- 先住猫が近寄ってくるのが怖くてたまらない
- 遊びのつもりが力に差がありすぎて攻撃のようになってしまう
などなど先住猫と新入り猫それぞれに由来する様々な要素が重なりあっています。
そのため攻撃や威嚇をするほうだけにアプローチしてもうまくいかないことがあります。
そもそも猫自身に変わってもらおうとするアプローチはなかなかうまくいかないでしょう
③の顔を合わせるだけ取っ組み合いのケンカになる場合は
お互いを敵と認識している可能性が高く今は姿を見せるタイミングではないといえます。
においだけの交換などから始めていきましょう。
猫の顔合わせはやり直せるように失敗しよう
ねこ同士の顔合わせは状況を見ながら少しずつ段階を踏みながら実施します
すぐに共存できる場合もありますが、最初はうまくいかないことが多いと思っておきましょう
そのためケンカに発展しそうな場合は顔合わせを中断することも必要です。
顔合わせは一度きりの取り組みではなく
何度だって挑戦できます。
だけどここで大切なことは
猫は失敗や恐怖を忘れないということです。
猫に限らず、
心の底から怖い思いをした経験を簡単に忘れることができますか?
だから中断するにもコツが必要で
何度でもやり直せる状況で中断する必要があります。
猫の顔合わせを仕切りなおすタイミング
先住猫と新入り猫の顔合わせを中断するタイミングですが、ケンカに発展するまでには次のような順序が基本的にはあります。
目と目があう→臨戦態勢に入る→片方が仕掛ける→もう片方が反撃もしくは逃げる→本気のケンカ
止めるのは臨戦態勢に入った時点で止めてよいと思います
目と目が合うというのは猫にとっては、この後のために相手の動きを見ておきたい状況のときです。
相手のことを信頼しているときには猫は対象から目線を外すことができます。
相手のことを疑っている状況で、攻撃されたら相手を信じることができません。
猫の顔合わせは猫同士の気をそらしながら、一緒の空間を共有できる時間を長くしていくことから始まります。
同じ空間にいても何も危険なことが起きない。
この繰り返しが安心へとつながります。
最初は1秒でも構いません。次第にその時間が長くなっていくことを目指していきましょう。
顔合わせを成功に導くコツ
顔合わせのポイントは
- やり直せるタイミングで引き返せるようにする(そばにいる)
- 目と目が合ったら気をそらす
- ケンカになりそうなとき用の仕切りを用意しておく
- ケンカになったときに気をそらすためのおやつなども用意しておく
- 事前に遊んでエネルギーを発散させておく
- お腹を空かせておいて、ごはんを同じ場所で食べる
※ケンカに発展した場合を想定して、爪を切っておく。
まずはケンカにならないようにするために
ケンカに発展しそうな場合に止める準備をしておきます
間に挟む仕切りは段ボールなどでよいと思います。いったん視線を外せるようにしましょう。
もしケンカになった場合も飼い主が手で止めるのとけがする可能性もあるので、仕切りを入れたり
おやつを振ったり、何かを落として音を出して猫たちの気をそらします。
遊びとごはんを最大限に活用する
猫にとってあそびとごはんはとても大切なものです。
遊びは運動だけでなく、猫の中にたまったエネルギーを発散させる効果があります。
気持ちよさそうにさっきまで撫でられていたのに
急に怒り出したように猫パンチや噛みつかれた経験はありませんか?
撫でられるのが実は嫌だった場合もありますが、
たまったエネルギーが急に出てきた形といえます。
そのエネルギーが相手の猫に向かわないように、顔合わせの前はある程度エネルギーを発散させておく必要があります。
そして、猫にとってごはんは最大の楽しみです。
ごはんの時間をうまく活用して同じ場所を共有する時間を増やしましょう
ただ、このときは先住猫を尊重してごはんあげるなどの配慮も欠かせません
また療法食など食べている場合は他のご飯を食べたがったりしてしまう可能性もあります。
難しい場合は食事はあきらめて、おやつなどを活用することにしましょう
獣医さんに相談するのも一つの方法
猫のことで困ったら
かかりつけの獣医さんに相談することも重要です
不安が強い猫にできる配慮だったり、自分だけではわからないこともいろいろ教えてくれます
我が家もそのケースで
獣医さんに相談して一歩前進しました。
今はまだ先住猫と新入り猫の間に仕切りをおいて生活していますが
気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください
ねこ同士が仲良くするのは誰のため?
猫を新しく迎え入れてから
少しでも早く仲良しになってもらって楽にさせてあげたいと思うかもしれませんが
自分自身のために仲良くなってもらいたいと思っていることを忘れてはいけません
猫がケンカしない、威嚇しない、攻撃しない
それらはすべて先住猫を守るためでもなく
新入り猫を温かく迎え入れるためでもなく
私たちが楽になりたいからという思いが背景にあります。
先住猫が安心して過ごせるようにするにはどうしたらいいだろう?
新入り猫が安心して新しい家になじめるようにするにはどうしたらいいだろう?
ゆっくりとみんなで進んでいくという気持ちを大切にしてください
あなたと猫たちのハッピーライフを応援しています。