どうもオギーです。
猫3匹の多頭飼い生活が始まってもうすぐ1年が過ぎようとしています
今回はその1年弱の間に
先住猫のくまが感じてきたストレスをまとめてみたいと思います
一般的なものではなく、我が家の多頭飼いで
先住猫くまに見られたストレスですので、その点はご承知おきください
先住猫に見られたストレスサイン(新入り猫がやってきた時)
【先住猫くま】
・13歳
・去勢オス※
・小さい頃は家族猫と同居
・9歳の時(2016年)に家族猫と折り合いがつかなくなっていたところを引き取り
くまはそれまで人間二人に囲まれのびのびと暮らしていました
そんなとき、クリスマスイブにいきなりやってきたのは会社で保護した子猫2匹でした。くまは動揺を隠せない状態でした。
まずはくまに見つからないように子猫2匹を部屋に運び入れましたがすぐに匂いや音で気づいていました。
【初対面のストレスサイン】
- ケージに向かって威嚇する
- ケージの上に乗って攻撃する
- ケージの外から手を伸ばしてとどかなくてフーッという
2匹が現れてからしばらくはそのように攻撃的な行動が続きました
熊が威嚇する声を聞いたのもシャーっという顔も初めて見ました
しっぽもゾワゾワで臨戦態勢でした。
その後、子猫からも威嚇されることがなくなったので、先住猫くまのほうも威嚇することは無くなりました
基本的に子猫が先住猫におそるおそる興味を持っている状態が続きます
おそらくですが、子猫たちの興奮した声や音、そして自分以外の匂いが強くなっていくという状況にストレスを感じているように見えました
先住猫に見られたストレスサイン(一緒に暮らし始めた時)
【一緒に暮らすのストレスサイン】
- 声や音が聞こえると走ってみにいく
- 子猫が排泄すると瞬時に気づいて走っていく
- 子猫の前で粗相や爪研ぎ
- 子猫のケージの上にのぼる
基本的に声や音がすると気になって急いで見に行ったりしていました
特に興奮した声(病院に連れて行かれる時の唸り声や威嚇)の声を聞くと特にその傾向は強く
そんなときはくまも臨戦体制に入って、たまに人間の足に飛びかかって噛むこともありました
また子猫たちはケージ飼いしていたため、子猫の匂いがそこに凝縮されていたのにくわえ
排泄した時は急いで確認しに向かっていました。
そして自分のなわばりが取られないよう心配なのか、自分も一生懸命トイレに行って排泄しようとしていました
たまにケージの前にある袋や毛布などの上で粗相をすることもあり、
そのあとはしっかり爪とぎで爪を研いでアピールも欠かさないようでした
引っ越し後に見られた先住猫のストレスサイン
猫3匹が住めるように私たち家族は引っ越しすることにしました。
くまは5年住んだ家を離れることになります。
くまは到着後いろいろ探検していましたがやっぱり落ち着かない様子でした
【引越し後のストレス】
- 安心できる場所がわからず不安
- 子猫の匂いが強い場所は入るのに抵抗がある
- 寝室で過ごすことが増えてリビングに来ることが減った
- 前の家より外の眺めなどがなくさみしそう
- 直線的な部屋の並びで、遊びが少し退屈そう
引越しはとても大きな変化で猫にとってもたまらなくストレスだと思います
匂いがなく不安なのはもちろん、子猫の匂いが強い場所を通らないとリビングに行けなかったのでリビングに立ち入ることがグッと減りました。
今まではくまの家に子猫とたちがやってきたという感覚でしたが、新しい家は誰の匂いでもなく匂いが強いものの居場所となるのかもしれないと感じました。
新入り猫にとってもくまがいつ襲ってくるかわからない恐怖の中で暮らすことになっていたので
リビングから離れた寝室にする予定だった部屋を猫部屋として新入り猫たちに開放し、扉を閉めて完全に安心な場所を作りました
先住猫のくまにはリビング含めたその他のスペースを自由に行き来できるようにすることでお互いのスペースを確保できるようになりました。
このとき引っ越ししてよかったなあとしみじみ思いました。家賃がぐっと上がったのがつらかったですが・・・。
去勢は多頭飼育にとって不可欠
新入り猫を迎え入れて、半年以上が過ぎ
引っ越しをして部屋を分けても
一向に先住猫の縄張り行動が落ち着くことはありませんでした。
部屋のあちこちでマーキングのような粗相が続いていました
尿の出が悪いようで、検査を含めて飼育相談を獣医さんにすることにしました。
引っ越しを機に動物病院を猫専門の動物病院に変えました。
尿トラブルについて相談した時に、先生から言われたのは
「こんな立派なものが残ってたらそれはマーキングするよ」
そうです。
先住猫のくまは子猫のときに去勢手術を受けたはずなのに去勢されていなかったのです。
これは実は昔に血尿で通院したときに片方残っていると言われていたのですが
もう10歳ぐらいだったのでということでそのままにしておいたのです。
意を決して13歳の先住猫くまは去勢手術をすることなりました。
去勢後、先住猫に見られた変化
高齢猫だったので私たち夫婦はハラハラしていましたが
先住猫くまの去勢手術は無事に終わりました。(鉄の糸を自分でかみちぎってしまっていましたが・・・。)
獣医の先生から伝えられたのは
片方だけ残っていると思われた睾丸は
両方残っていて片方は機能を失っていたとのことでした。
毛を反られてお腹がじょりじょりになっただけではなく
去勢手術後、先住猫くまの様子は激変しました
- おしっこの出がよくなった
- 粗相がほとんどなくなった
- すごい食欲
- 子猫たちへのパンチが心なしか優しくなった
- 子猫たちを獲物として見なくなった
一番の変化は尿トラブルがなくなったことです
粗相もなくなり尿の出がよくなりました。
今まで辛かったのかなと申し訳ない気持ちになりました。
新入り猫の子猫たちに対してもパンチなどしますが、前より優しくなったように見えます。また子猫たちのトイレの音などに敏感に反応することがなくなりました
そして何より食欲がすごいです。
これは去勢後良く食欲が増すと言われているのでその影響かもしれません。
それかもしかしたら
いつもちょい食べのくまのごはんについても獣医さんに相談していて
そこで勧められたロイヤルカナンの下部尿路疾患用の療法食『ユリナリーS/O エイジング7++ CLT』がおいしすぎるのかあっという間に食べきるようになっていきました。
今では妻が毎朝4時頃におねだりと戦っています(くまはちゃんと起きてくれる方におねだりするようです)
今までのよりさらに高いですが愛するくまがおいしく食べてくれるなら迷いはありません
動物病院でしか買えないのが大変ですが・・・。
先住猫と新入り猫は仲良くなったのか?
先住猫くまが去勢して元気になり縄張り行動も減り、新入り猫ともなかよくなってめでたしめでたし
といけたらいいのですがそんなに簡単には行きません。
新入り猫たちは先住猫に対する恐怖がまだ残っています。やっとスタートラインに立ったという感じです。
今は仕切りを挟んで一緒にご飯を食べたり、仕切りを外して同じ場所を共有したりしていますが
先住猫がいると新入り猫の二匹はすみっこから様子を見ていたりします。
それでも前よりは近くなったのでまずはみんなが一緒な部屋にいても
何も怖いことがないんだよということを感じていってもらおうと思います。
ゆっくりと対面の手順を進めていきたいと思います。
今までは子猫たちが先住猫のごはんを食べないか心配でしたが今では先住猫くまが子猫たちのごはんを狙う心配が出てきています
現に狙っているというか落ちているご飯を食べていたりします。
たまに連係プレーでごはんのおねだりをしています
おねだりとのたたかいには終わりはありません。
まとめ
今回一気に子猫2匹をふやしたことでくまにはとてつもないストレスをかけてしまっていると思います。
数でも匂いの強さでも逆転され、きっと自分の居場所がとられないかという不安が強かったんだと思います
そんな時に引っ越しまでして『もう勘弁してよ、私13歳だよ』という気持ちかもしれません
さらには怖い獣医さんに連れていかれて去勢手術までされてしまいました。
『おいしいごはんを毎日もらわないと納得できないな』と思っているかもしれません。
そんなくまや子猫たちに私が言えるのは
できることならなんだってするよということです。
【猫の多頭飼育で大切なこと】
- それぞれに安心できる場所を作る
- がんばるのは猫ではない
- 人間はできることはすべてしよう
- 体調不良はすぐ動物病院へ