こんにちはオギーです
賃貸物件で猫と3匹と暮らしています。
賃貸での複数の猫との暮らしのポイントを
自身の経験をもとに発信しています。
今回は猫の多頭飼育におけるごはんのあげ方について解説していきます。
こんなお悩みがある方にお勧めです
- 他の猫のご飯を食べてしまう猫がいる
- 早食いの猫がいる
- 療法食を食べる猫がほかの猫のごはんを食べないようにしたい
- 食べ過ぎて吐いたり、下痢している猫がいる
- 最近肥満気味になってきたので、食べる量をコントロールしたい
猫のご飯に関する悩みは結構多いものです。
私自身、3匹の猫と暮らしていますがその内訳は
13歳の高齢猫(尿路結石の経験あり、療法食)
1歳の子猫2匹という
かなり振れ幅のある組み合わせとなっています。
そのため食事などはいろいろな配慮が必要です。
実際にあった悩みとしては
- 13歳の猫が子猫用のごはんがおいしそうだったようでそちらを食べようとしていた。
- 子猫のうち1匹が早食いで他の猫のごはんも食べたり、おねだりで大きな声が出ることがあった。
- 3匹のうち1匹がゆっくり食べる子で常にほかの猫がご飯を食べに来ようとしているのを止めなければならない。
といったもので、猫が1匹ならあまり問題にはならないことでも
多頭飼育となると、頭を悩ませる課題になることがあります。
そして猫のごはん時における悩みのほとんどは
早食い・食べ過ぎ・好き嫌いに由来する悩みが多いです。
今回は猫を多頭飼育する際に
ごはん関連で直面した解決法をまとめていきます
悩み① 早食いによるトラブル
早食いは嘔吐・誤飲・肥満のもと
人間だけでなく猫にとっても早食いはトラブルのもととなります
早食いによる猫のトラブルは以下のようなものがあります
- 吐き戻し
- 誤飲や誤嚥
- 肥満
急いで食べることは
あまり砕かれていないごはんと合わせて
一緒に空気もたくさん飲み込むことになります
食べ物と空気で胃が圧迫されることで
逆流し吐き戻すことへつながります
うちの猫はドカ食いをした後に水もたくさん飲んでそのまま吐くことが多かったです
嘔吐は体に負担がかかるだけではなく、食べてすぐに嘔吐することは
食べたフードの栄養が吸収される前に体内から出たことになるため
栄養不足などにもつながります。
また空腹のままでいることになり、おねだりなどの行動にもつながっていく可能性があります
また嘔吐したものが気道に入ってしまう可能性もあります
嘔吐しなくても急いで食べることは、フードが喉に詰まりやすくなるリスクなどもあり
高齢猫などにとっては万が一の場合は命にかかわることにもなりかねません。
嘔吐や誤飲、誤嚥のリスクの他にも
早食いは満腹感を得られにくい傾向があるため
他の猫のごはんを食べたり、おねだりが増えてそのたびにおやつなどをあげてしまうと
肥満になる可能性もあります。
猫が早食いをしてしまう理由は?
猫が早食いをしてしまうのはなぜなのでしょうか?
早食いの理由には本能や身体構造上のつくりによる理由と
環境による理由があります。
【本能的・身体的な早食いの理由】
本来野生で生きる猫にとって食事は狩りが成功したときにのみありつけるものであったため
空腹状態にあることも多かったため本能的に早食いになってしまうというものです。
また身体的な構造上から見て
猫の歯は獲物の肉をかみちぎることに特化していて
人間などのように咀嚼してすりつぶす機能が備わっていません。
そのため飲み込むように食べることが多いのです。
【生育環境による早食いの理由】
野良猫や保護猫など野良生活の経験がある猫や多頭飼育の環境で育った猫たちは
食事の時間は安全な時間ではありません。周囲に気を配りながら急いで食べないと身の危険がある他
他の猫にごはんを取られてしまうことがあるため
横取りされないように早食いになる猫もいると考えられます。
早食いを防ぐための対処法
猫の早食いを防ぐには猫が知らず知らずのうちにゆっくり食べができるように環境を整えていくことが大切です。
- 早食い防止の食器(フードボウル)を使ってゆっくり食べるようにする
- 食事の回数を増やし、1回に与える食事量を減らす
①早食い防止の食器を使う
早食い防止の食器を使えば、一度に口に入る量を減らすだけでなく、食事にかける時間を延ばすことができます。
食べにくいので他の猫の食べやすそうなボウルを狙っていく可能性があるので状況によっては場所を分けたりする必要もあるかもしれません
②食事の回数を増やす
食事の回数を増やして1回に食べる量を減らすことも有効です
(例:1日60グラムを与えている場合は、朝に15グラムを2回、夜に15グラムを2回というように)
同じ空間で猫たちが複数過ごしているのであれば、該当する猫だけではなくすべての猫の食事を同じ回数にする必要が出てくるので
飼育している猫が多いほど、食事にかかる手間などは増えることになります
実際私の家では、今までキッチンスケールで
計っていましたが今は計りがついたスプーンを使って計っています。
スリムなデザインで大体すりきり1杯で15グラム計れるので便利です。
私はこのタイプのスプーンを使っているのですが
袋から直接すくおうとするとスプーンが浅いため意外とこぼれます。
ペット用に特化したスプーン部分が深いタイプのものもお勧めです
悩み② 他の猫のご飯を食べてしまう
他の猫のご飯を食べてしまうと
以下のようなデメリットが発生します
- 食べすぎによる下痢・吐き戻し
- 肥満
- 他の猫の食事量が減ってしまうことによる栄養不足
- 療法食以外のものを食べてしまうことで体調不良につながるケースも
療法食・服薬をしている猫は必ず分けて食事を
まず第一に獣医師さんの指導のもと与えている療法食や
治療のため薬を混ぜ込んだご飯などは
該当する猫以外が食べないようにする必要があります
特に薬が入ったフードは絶対に他の猫が食べてはいけません。
療法食を食べる必要がある猫が、他の猫が食べている通常のごはんのほうがおいしそうに感じ
他の猫のごはんを食べてしまうケースもあります
体調の維持や治療のために療法食や服薬をしているので
療法食や服薬中の猫は場所を分けたりして
しっかり食べているかを確認して残した分に関してはすぐに取り下げて他の猫が食べないようにします。
他の猫のごはんを食べてしまうことへの対処法
猫の中にはゆっくり食べる猫もいれば
急いで食べる猫もいます
急いで食べる猫に対しては先ほどの早食い防止の食器を使うことで
対応できますが
ゆっくり食べる子に関しては急いで食べてもらうことはなかなか難しいです
したがって早食いの猫が他の猫のご飯を食べないようにするための対処法は
・食べる場所を分ける
・食べ残したごはんをそのまま置いておかない
この2つとなります
注意点は早食いの子が他の猫のごはんを食べないようにすることに目が行きがちですが
高齢猫などゆっくり食べの猫が1日の適量をしっかり食べているかを確認することも大切です。
早食いの猫の食べ過ぎだけを防ごうと思い、残ったごはんをすぐに下げていたらゆっくり食べる他の猫が一日の適量を食べることができていない場合があります
【ゆっくり食べの猫がごはんをしっかり食べられていないと感じたら】
ゆっくり食べの猫だけ閉めきれる部屋に連れていき複数回に分けて食べてもらう。
フードをぬるま湯で香りを立たせたり、トッピングをして食いつきをよくする
他の猫の食事をゆっくり食べの猫の回数に合わせる
【特に多頭飼育で先住猫がいる場合は・・・】
先住猫がいる場合は先住猫への配慮は欠かせません。先住猫がゆっくり食べる必要があったりシニア猫である場合は
先住猫の食事ペースに他の猫を合わせることで、先住猫にとってストレス軽減にもつながります
決められた場所で食べる練習をすることも◎
猫にとってごはんは楽しみの一つです
そんなごはんの時間を活用して緊急時のためのトレーニングをしておくことも一つの方法です
キャリーバッグやケージ生活に慣れておくために
ごはんや遊びなど猫にとってよいことをキャリーやケージの中で行うことを習慣づけて
キャリーバッグ等への抵抗感をなくすといういわゆるクレートトレーニングと呼ばれるものです
自分のごはんの場所を決めておくと
習慣づけになって同じ場所で食べてくれるようになる可能性があります
普段からできる災害時への備えと健康管理を一つにできる方法といえるかもしれません
猫を多頭飼育する際の早食い・食べ過ぎ防止のポイントまとめ
猫を多頭飼育する際、ごはんに関する悩みの多くは
早食い・食べ過ぎ・食べてほしくないものを食べることであると思います
そのためには場所を分ける、回数を調整することで食べる量を調整して適量を守るという意識が大切です
時間や手間はかかるかもしれませんが食事は毎日のことで、猫の健康や幸せにかかわってくるものです
毎日のごはんの時間を大切にしてあげましょう
また猫がご飯を食べないという場合は体調不良の可能性がありますので
できるだけ早く獣医師さんに相談するようしてください
ごはんは猫との大切なコミュニケーションの時間
ごはんの時間は猫と触れ合える貴重な時間です。
猫たちが飼い主が見ていなくても自分のごはんだけ食べてくれるようにはなることは夢のまた夢だと思ってください
複数のねこと一緒に暮らす場合、ごはんをあげるときは
やっぱり飼い主さんは食べる様子を見ている必要があります
場所を分けるなどの工夫をしつつ
最後には食べ過ぎようとしている猫を止めたりすることが必要になってきます。
その関わりも含めて楽しい猫ライフだと思いましょう。
普段から食べる様子を見ることは
今日は食べにくそうだなとか、歯を痛そうにしているなとかいろいろな違いに気づくために必要な時間です。
あなたとあなたの大切な猫たちが幸せであることを応援しています。